■ボラバイト体験談■
■旅館-hatsu【新潟県】
■女性(32歳)
■期間:2008/6/29〜7/1
6/29から7/1まで、初めてボラバイトをさせていただきました。
一家のドンで職人的技術者のような大きな存在の大旦那さん。同じ歳とは思えない冷静さと先駆者的行動力・創造力豊かな若旦那さん。そして何事も一生懸命で心優しい永遠のチャレンジャー女将さん、一ヶ月間、本当にお世話になりました。心から感謝申し上げます。

私はこの旅館で過ごした一ヶ月で人生が変わったと言ってもおかしくないほど、物凄く深くて濃い五感をフルに使った経験をたくさんさせて頂きました。
料理のひとつひとつにも女将さんと若旦那さんのお客さんに対する気持ちがこもっていて、実に美味しかった。味はもちろん、彩りや器を工夫したり、野菜しか食べられないお客さんにはかぼちゃコロッケを特別に出したり…新しい料理を提案し相談しながら若旦那さんと、それを作り上げる女将さんの腕前はすごいの一言。試行錯誤しながら最後はお客さんを大満足させて笑顔にする魔法使いのような人たち。野球で例えるなら、ピッチャーとキャッチャーのようなバッテリーの関係なのかもしれません。ピッチャー(若旦那さん)が投げたボール(提案・企画)をキャッチャー(女将さん)がガッチリ受け取って(実践・実現する)感じです。アツイ家族の信頼がないと成り立たない。料理は旅館の顔であり、人を楽しませる究極のおもてなしだと思いました。

食事処(またはお部屋)での接客は挨拶や礼儀作法、おもてなしを学ぶ上で大変重要でした。多分人生の中でこんなに緊張したことはないと思います。最初は言動はオドオドしていて頭真っ白。あがり症の私の心はいつも崖っぷちでした。
でも、様々な職種、年齢、性格の人々との出会いを繰り返す中で(テレビや雑誌の取材の時にも居合わせたので有名人にも何度かお会いすることができました!)、世の中にはいろんな人がいて、いろんな考え方があり、感じ方も十人十色なんだと感じ始めたら、だんだんサービスの基本がわかるようになり、最後は説明の仕方も自分でアレンジできるようになりました。

「ご馳走様でした!美味しかった!」という感謝や喜びの声、「申し訳ありません」の失敗した悔しさと涙…こうしたいろんな体験と感動が自分の魂を少しずつ成長させてくれたような気がします。そして何より、私が一番緊張して苦手だったこと(接客)に挑戦したことで、自分自身に本当に必要なこと「自信を持つことの大切さ」が分かりました。嫌い(苦手)が好きになった瞬間は、心に詰まった栓がポンと抜けたようなスカッとした爽快感と充実感がありました。

「とにかく何事も一生懸命やること」、「教えてくださいと素直に言うこと」は自分や周りの人たちも変える力があります。この仕事は合わない・無理だと諦め辞めて逃げ出すのは簡単、でも続けたその先には必ず自分を成長させる何かがある。
私はこれからここで学んだことを挑戦・実践・行動する、うぐいすの初音産「ジッセンジャー(実践者)」としてこれからも頑張りたいです。

また私は女将さんの(女性として母として女将さんとしての)生き方に感動しました。
思いやり、優しさ、温かさ、礼儀、たしなみ、強さ、忍耐力、根性、積極性、チャレンジ精神、創作力、向上心…何をやるときも一生懸命で努力を惜しまずチャレンジする、失敗を恐れず飾らず気取らず裏方でみんなと同じ視線で温かいおもてなしをする姿勢、その全てを女将さんのそばで見て話して一緒にやって感じました。「こんな女性になりたい」本当に同じ女性として尊敬できる人です。大きな瞳をキラキラさせて笑顔でおしゃべりをする女将さんは、本当にしびれるくらいに素敵です。

仕事ははっきり言って大変です。体力も気力も集中力も必要です。かなりくたびれます。遊び半分、旅行気分で行きたいと思っている人は、違う場所に行くことをオススメします。
でも、休憩やお休みはちゃんとあります。お昼寝も長いときは2時間くらいできます。働くときと休むときのメリハリがきちんとしているので、最初はそのリズムに慣れるまできついけど、慣れたら思いっきり爆睡できます(笑)また、お休みの日はもしかしたら女将さんと一緒にクリエイティブな経験ができるかも。それは何か?行ってからのお楽しみです(笑)

一生懸命「旅館の接客・おもてなしの心」を学びたい人は、是非応募してください。料理の下ごしらえ、盛り付け、配膳・下膳、食器洗浄に片付け、掃除、洗濯…とにかく自分から何でもさせて頂く心意気が大切だと思います。仕事は人に言われてやるのではなく、自分で見つけて探してやるのが仕事。頑張ってやった行動には必ず意味があること、旅館にお客さんとして泊まるためには、その裏でどれだけ多くの人が関わり苦労があることなど、この仕事をやり遂げたときに感じ、経験して初めて分かることがたくさんあります。

「この仕事をやって良かった、この旅館に行って良かった」そういう気持ちを他の人にも感じて欲しいです。私は関温泉に行って東京に戻ると「痩せた?お肌もキレイになったね」と言われました。旅館-hatsuに行って「言葉遣いが変わったし優しい顔になった」と言われました。一ヶ月でも人間って変われるんですよ。信じられないと思うけどホントなんです。

旅館-hatsuの皆様、旅館においでくださったお客様、一緒に汗かいて笑って働いた女将さん、飲んで語り合ったダイエッター若旦那さんとイケメン先輩、同期の仲間へ。「本当にありがとうございました!!」

これから旅館-hatsuへ行こうとしている若者へ。「楽しみながら一生懸命に頑張れ!!」
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