■ボラバイト体験談■
■ボラバイト体験談
■男性(25歳)
■期間:2013/8月中旬〜10月上旬/2014/9月中旬〜10月下旬
「できるできないではなく、やるかやらないか。」
私が農園-iwaさんで教わった、今でも自分に言い聞かせている言葉です。

こちらには2013年と翌14年の夏、それぞれ2か月程お世話になりました。
初めて応募したのは大学4年の時です。就活に失敗したため、翌年の就活対策のために人と違う経験をしようと思ったのがきっかけでした。当時は食に関心があったので、生産者の気持ちを知りたいという思いから農業をやってみようという話になり、ネットでいろいろ検索するうちボラバイトのことを知りました。そこで、自分がいいなと思ったところから片っ端に応募して、最初にOKをくれたところでお世話になろうと考えました。1件目は無視、2件目は不合格、3件目で二つ返事にOKをくれたのが農園-iwaさんでした。その時は九州の実家にいたので、すぐさま飛行機で東京へ行き、そこから埼玉、群馬と電車に揺られながら、これからどんな生活が待っているんだろうと不安と期待が入り混じった気持ちでいたことは懐かしい思い出です。農園に到着した日は晩ごはんだけ頂いて翌日から本格的に農作業スタートという流れになりました。

農作業初日は早朝4時からレタスの収穫でした。本当に真っ暗闇の中でやるのでマジかよという気持ちでしたがそんな私を尻目にどんどんと作業は進んで行きます。そこから朝ごはんを挟んでキャベツ、大根、トウモロコシ。昼ご飯と休憩を挟んで苗植え、草取り。すべての工程が終わったのが確か15時頃だった気がします。畑から家に戻る途中の車の中でついていくのに必死で思うように動けなかった私が悔しそうにその日の感想を話すのを聞いて、ご主人のSさんは私にこう言いました。「思いて学ばざれば、すなわち危うし」と。
考えるだけで積極的に学ぼうとする、行動しようとする意識がなければダメだよという意味です。要は頭でっかちであるということですね。それは私が就活中にもどこか漠然と感じていたことで、それをたった一日の働きぶりで見抜くなんてただ者じゃないなと当時驚愕したのを覚えています。

基本的に作業工程は先述したものの繰り返しで、あとは収穫した作物を入れる段ボールを作ったりなど付帯業務があります。しかしながら最初の1か月はどの業務も満足にこなせず、終いには休みの日にも出勤しようとして止められ、自分の不甲斐なさに部屋で一人泣いたこともありました。しかしその後の1か月は余計なことは考えずにとにかく楽しく仕事をやろうと考え実行した結果、一緒に働いていた先輩から「レタス切るの俺より早いんじゃない?笑」と言ってもらえました。その時は既に就活うんぬんという意識はなく、ただただ純粋に認めれられたことが本当に嬉しかったですね。2か月のボラバイトが終わった後、翌年に実家の市役所を受けて合格し、その足でまたお世話になりました。今でもお野菜を送って頂いて、私の祖父もお返しに実家の特産品を送ったりと家族ぐるみでお付き合いをさせて頂いています。

トータルで4か月というかなり限られた期間ではありましたが、本当に書き尽くせないくらいいろんな経験をさせてもらえた内容の濃い日々でした。これからボラバイトをやろうと考えている皆さんはそれぞれが何がしかの理由を持って取り組もうとされていることと思います。農業は恐らく皆さんが想像している以上に大変な面があります。当然に楽ではありません。しかしいざやってみると感じると思いますが、決して息苦しいものではありませんし、一緒に働く皆さんやご家族のご協力もある中で、いかに自分が支えられて生きているかということを思い知らされます。そして物事の本質が見えてくるようになると思います。こうした経験は年代を問わず、人生のどこかで一度体験しておいて損はないと思います。

かつての私のように就活で失敗した方、何がやりたいのかよくわからないのでとりあえず何かやってみようと思っている方、今の職場が辛くてそろそろ辞めようと思っているけど行くあてがない方、一念発起して農業で身を立てようとお考えの方、お子さんに何か一生ものの経験をさせたいとお考えの親御さん、どんな理由でもいいんです。最初からできる人なんていません。大事なのは「やるかやらないか」その一歩を踏み出すだけです。そうすれば必ずこれまでとは違う世界が見えてきます。ぜひ皆さんには私が体験したもの以上の経験をして頂きたいと思います。先述のエピソードは本当にごくごく一部です。他にもいろんな経験をしています。皆さんが本気でぶつかればぶつかるほどその分いろんな形で返ってきます。皆さんのチャレンジを応援していますので頑張って下さい!!!
あと、おかーちゃんとNさんのごはんはめちゃくちゃ美味いですよ!!!お楽しみに!!

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