■ボラバイト体験談■
■牧場-tnyo【北海道】
■女性(45歳)
■期間:2013/4/23〜6/17
約2ヶ月間お世話になりました｡
私にとって初めてのﾎﾞﾗﾊﾞｲﾄ･酪農体験でした｡
自他共に認める朝の弱さで若干心配だったのですが､辛いのは起きる瞬間だけで､準備をして家を出るとすぐに元気なわんこが迎えてくれるし牛舎は目の前なので牛たちにもすぐに会えるので寝起きの大変さなどはどこかにいってしまいます｡
酪農の仕事は､体力はもちろんですが時間で動いているところもあるのでしばらくは慣れるまで大変でした｡
しかし切羽詰って仕事をしている合間に牛が鼻先でつついてきたりすることがあり､｢落ち着いてね｣と言われているような気がして､そういった瞬間に感じる幸せは格別でした｡
またここにはにゃんこもいるのですが､時々ｼｮﾍﾞﾙｶｰの下で丸まっている姿に遭遇したりするとそれだけで心が和みました｡
滞在中は10頭以上の子牛が生まれました｡
生まれるとお母さんと一緒にいられる時間はわずかで､子牛舎に移す時は少し可哀想な気持ちになりますが､作業から戻る途中には子牛舎に寄って必ずしばらく話しかけていました｡
新しい命を迎える反面､見送った牛もいました｡
立てなくなってしまい獣医さんの治療もありましたが結局翌日死んでしまい､ﾌﾞﾙｰｼｰﾄに包まれた姿を前に､最後まで頑張ってくれてありがとう､と手を合わせずにはいられませんでした｡
酪農は､牛が好きという気持ちは大事だけどそれだけではなく辛い場面に遭遇する覚悟も必要なのだと強く感じました｡
生活環境についてですが､滞在中本当に快適に過ごさせていただきました｡
牧場主さんの自宅の前にある一軒家での滞在だったので､完全なる一人暮らしで食事もお風呂も自分のﾍﾟｰｽでできます｡
私はここしか知りませんがこれ以上いいところは他にないんじゃないかと思うくらいよかったです｡
時々いただいた差し入れがすごく嬉しかったです！
ここで搾った牛乳もわけてもらったのですが､あの子たちのﾐﾙｸなんだと実感しながら飲むことはまず普段絶対に味わうことのできない幸せでした｡
私が語るのもおこがましいですが､いい牛乳を出そうとすごく努力をしている牧場だと思いました｡
振り返ってみると大変なこともあったけれどとても幸せな時間を過ごすことができました｡
ﾐｽばかりして足を引っ張ってばかりの私を最後まで使ってくださった牧場の方々に感謝の気持ちで一杯です｡
ここに来てよかったです｡本当にありがとうございました！
余談ですが､牧場の看板がめっっちゃ可愛いです！ 来た人はぜひ写真を撮ることをお勧めします(笑)
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