■ボラバイト体験談■
■ロッヂ-pkse【新潟県】
■女性(22歳)
■期間:2011/2/2〜2/18
朝食準備でどたばたしている中、洗浄機を回しながらロッヂのお父さんが言った言葉。
「お母さん、早くお客さん呼ばないと、盛りつけしたハムが乾燥して反っちゃうよ。
ハムが反ることをなんていうか知ってる?『ハムソール』っていうんだよ」。
あれもしなきゃいけない、これもしなきゃいけないと、頭がパンクしそうであわてているときでした。
もう一人のボラバイタ―と顔を見合せて笑い、肩の力が抜け、笑顔で準備やお客さまの対応ができる余裕ができました。
他にも、「これショリショリ(おろす、こするといった動作)してください」
「半分に切ってテケテケテケ(等分に切り分ける動作)」
など、お母さんが独特な表現をされることに最初は戸惑いましたが、わかってくると面白かったです。
ユーモアたっぷりのご家族のおかげで、毎日楽しくお手伝いすることができました。

つらいこともありました。
一日の内に2度も食器を割るというミスをし、ロッヂのお母さんからも指摘を受けたときのことです。
うまくできない自分が嫌で涙目になりながらロビーの掃除機をかけていました。
注意力に欠けていた私がいけないのは確かだけれど認めたくなくて、
お世話になって日がたつのに役に立つどころか迷惑ばかりかけていることが悔しくて。
それでも、お掃除が終わると「きれいになったね。ありがとね。」と言ってくださいました。
その一言にどれだけ勇気づけられたことか。
他にもたくさんの失敗をして、そのたびにご迷惑をおかけしてしまいましたが、
ロッヂの方はお仕事が終わるたびにねぎらいの言葉をかけてくださいました。
人に感謝することは、簡単なようで、個人的な感情が伴って難しいときもあります。
でも、これからはいつも感謝の気持ちを忘れずに、相手に伝えるようにしていこうと思いました。

両親に対する思いも変わりました。
休憩中や一日のお仕事が終わった後にロッヂの方とお話しする中で、働くようになったらこうしたほうがいい、
もっとこういった色の服を着たほうがいいなど言っていただくことがありました。
今までとボラバイト中の自分を振り返ってみて、これらは自分でもうなずけることです。
ただ、これらは、日ごろ両親から言われていことでもありました。
家族という距離の近さ、自分が大人になるにつれて増す親への反抗心。
どうせ、親には私のことなんかわからないと決めつけ、また、親に自分の性格を指摘されることへの抵抗から、
あまり耳を傾けてきませんでした。
今回、家族のように接してくださったロッヂの方々のおかげで、両親はちゃんと私のことを見てくれていたと気づきました。
両親の言葉を素直に受け入れるだけの器を、少しずつ広げたいです。

同じボラバイトで来ていた2人との出会いも、かけがえのないものでした。
数日間でしたがずっと生活を共にして、私生活を丸出しにしても受け入れてくださり、
不安でいっぱいだった私に、支えとさまざまな刺激を与えてくれました。

4月から社会に出て働くことが心配で、じっと待つことができずに参加したボラバイト。
たくさんの人と出会って、たくさんの失敗を重ねて、周りと支え合いながら、少しずつ成長していこうと思います。

ありがとうございました。

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